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産学連携商品の販路拡大に向けた取り組み(卒業研究実践レポート)

卒業研究

私たちは、産学連携の取り組みの一環として開発した商品を、より多くの人に知ってもらい、実際に手に取ってもらうことを目的に、販路拡大に取り組みました。これまでの販売方法では、商品の魅力や開発背景が十分に伝わりきっていないのではないかという課題を感じたことが、今回の検討を始めたきっかけです。近年、消費者の価値観や購買行動は多様化しており、「どこで」「どのように」商品と出会うかが、購入のきっかけになることも少なくありません。そこで、一つの販路にこだわるのではなく、多角的な視点から販路先を検討することが重要だと考えました。特に、今回開発した商品は、使用している食材や開発背景に特徴があるため、商品のコンセプトやターゲット層に合った販路を選ぶことが、認知度向上や販売促進につながると考えました。

まず、どのような人に商品を届けたいのかを明確にし、ターゲット層を意識した販路先を検討しました。単に人が多く集まる場所を選ぶのではなく、健康志向や環境配慮、SDGsへの関心といった視点を重視しました。

次に、店舗ごとに訴求ポイントを変えた企画書を作成しました。例えば、ウインクカフェでは珈琲や紅茶との相性を、カフェサルーテではプラントベース食品である点を大きな魅力として伝えるなど、それぞれの店舗の特徴に合わせた提案を行いました。

その後、企画書を持って実際に店舗を訪問し、商品説明や活用提案を行いました。資料の内容を補足しながら口頭で説明したり、質問に丁寧に答えたりと、コミュニケーションを大切にすることを意識しました。訪問後は、振り返りを行い、「説明で伝わりやすかった点」「準備不足だった点」「うまく答えられなかった質問」などを整理し、次回に生かせるよう改善を重ねました。

■選定した販路先について

今回の販路拡大プロジェクトでは、以下の3店舗を訪問しました。

① ウインクカフェ
名古屋駅から近く、多くの人が利用する立地であることに加え、SDGs展を通じてご縁のあった中部三本珈琲株式会社とのつながりがあったことから選定しました。

ウインクカフェの訪問についての記事はこちらから読めます。▶▶▶『卒業研究中間報告 産学連携開発商品の販路拡大

② I’mファイン薬局
稲沢市内にある、管理栄養士も常駐するかかりつけ薬局で、過去に講座やイベントを通じて「ぱりまる」を販売した実績があり、商品への理解を得やすいと考え、訪問先としました。

③ カフェサルーテ
地元の無農薬野菜やお米、パンを使用し、身体にやさしいメニューを提供している店舗で、本学の取り組みとの親和性が高いと考え、商品を取り扱っていただきたいと依頼しました。

I’mファイン薬局、カフェサルーテでの訪問内容は、後半へと続きます。(記事上部、右ボタンをクリック)

後期に入り、産学連携商品の販路拡大として、アイムファイン薬局とカフェサルーテに訪問し、商品説明および活用提案を行いました。

■I’ m ファイン薬局への訪問

稲沢市内にある調剤薬局で薬剤師の他に管理栄養士の方も働いています。管理栄養士による栄養相談を行ったり、健康食品も取り扱っています。
過去に先生方が講座を行ったり、先輩方がイベントに参加をして、「ぱりまる」を販売した実績もあり、商品への理解を得やすいと考え販路先に決めました。

事前にアレルギー対応食品のニーズが少ないことを聞いたため、訪問時にはたんぱく質が豊富な「大豆グラノーラみたらし味」を中心に説明をすることにしました。産学連携開発商品の資料を作成し、当日は管理栄養士の方に商品の特徴や「いいことつながるプロジェクト」の取り組みについてプレゼンテーションを行いました。その中で試食を予定していましたが、タイミングが合わず実施できませんでした。

そのため、味について具体的な感想を得られなかった点が課題として残りましたが、担当の方から「前向きに検討します。」という回答をいただきました。結果として、今後の可能性につながる訪問となりました。

■カフェサルーテへの訪問

稲沢市にあるカフェサルーテはナチュラル&オーガニックをテーマとしており、地元の無農薬野菜や減農薬栽培野菜、お米やパンを使用した身体に優しいメニューを提供しているカフェです。健康志向と原材料にこだわっている点が本学の想いと重なっていると考え、販路先に決めました。

訪問前に産学連携商品「ぱりまる」「とうふアイス」「大豆グラノーラ みたらし味」を使用したカフェメニューを2品考え、その後、プレゼンテーションを行うための資料を作成しました。当日はプラントベース担当の方に商品の特徴と「いいことつながるプロジェクト」の取り組みを説明し、カフェメニューへの活用や販売の依頼を行いました。商品の試食を行った結果、お店の方から「カフェメニューではなくランチメニューとして活用できるのではないか」という意見をいただきました。

事前に相手のニーズを把握し、食事メニューなど幅広く提案ができていれば、今回のプレゼンテーションがより効果的であったと思われます。販路拡大の可能性を高めていくためには、事前準備として情報収集と提案内容の充実が必要であると感じました。

■販路拡大プロジェクトを終えての感想
今回、産学連携商品の販路拡大プロジェクトを通して、現場の方々と直接やり取りを行う貴重な経験をさせていただきました。商品を知ってもらうことや手に取ってもらうことの難しさを感じました。商品の特性やターゲット層に合った販路選定の重要性、店舗のニーズに合わせた伝え方の工夫、製造元と事前に連携を取り、価格設定と見積書まで準備したプレゼン資料の必要性など多くのことを学ぶことができました。今後、企画や提案を行う機会には、これらの経験を活かしていきたいと思います。

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