2025年6月12日、NHK東海のニュース番組「まるっと」にて、愛知県警察と地域の大学生防犯ボランティア団体が連携して実施した悪質ホストクラブの被害防止に向けた啓発活動の様子が報道されました。
このニュースの中で、本学幼児教育学科の荒井和樹先生が専門家として取材を受け、コメントが放送されました(映像は3分20秒頃からご覧いただけます)。
6月28日に施行される改正風営適正化法を前に、若年層である大学生を中心に悪質ホストクラブの被害に対する注意喚起が各地で行われています。荒井先生は、被害に遭った学生が多額の借金を抱えたり、親子関係が悪化するケースが多いことを指摘し、被害を未然に防ぐためには当事者である学生本人だけでなく、周囲の理解や支援が不可欠であると助言しました。
荒井先生は、児童養護施設の職員経験を活かし、公的支援を拒む子どもや若者たちに寄り添う「非援助的支援」を模索しています。その活動の一環として、全国こども福祉センターを設立。路上での声かけや交流を通じて共同体の形成と自治を促進し、かつては危険なイメージが強かった繁華街を、年齢や性別、障害の有無を問わず誰もが集い交流できる社会的な拠点へと変えてきました。
この街角ボランティアセンターでは、必要に応じて一時避難場所の提供や緊急支援なども行い、多様な背景を持つ子ども・若者が安心して過ごせる環境づくりに努めています。
今回の報道を通じて、悪質ホストクラブによる被害の実態とその防止のために必要な周囲の理解や支援の重要性を改めて広く知っていただければ幸いです。
【NHK東海 NEWS WEB】
悪質ホストクラブ規制 改正法施行前に大学生に注意呼びかけ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20250612/3000041882.html