生活文化学科 食物栄養専攻

Food & Nutrition
食で人を笑顔に、人を幸せに
生活文化学科 食物栄養専攻

栄養士の資格があれば、栄養の知識と調理技能を活かせる病院、福祉施設、⾷品製造業といった
「食」の業界はもちろん、栄養教諭、料理教室講師、アスリートの健康指導など、幅広い職域で活躍することができます。
人々が健康的な食生活を過ごせるよう、食や健康に関する正しい知識や技能を持った
「食」と「栄養」のスペシャリストを目指します。

2024年度より「フードビジネスコース」「食育コース」「スポーツ栄養コース」の3コース制に。

トピックス

学びの特徴

1

なりたい将来に合わせて学べる
3コース制

NEW

栄養に関わる将来はさまざまです。⾷の⼤切さを伝えていく仕事、新商品・メニュー開発に携わる仕事、運動⾯から健康を⽀える仕事など、あなたの「なりたい」に合わせた学びがチョイスできます。

  • フードビジネスコース

    地元企業との連携プロジェクトやコンテストへの参加で、栄養、美味しさ、そして見た目の美しさを兼ね備えたメニュー開発のアイデアを磨く体験ができます。

    取得資格
    栄養士
  • 食育コース

    栄養教諭の資格取得に向け、教育実習での食育指導や学校現場での調理・衛生管理を体験的に学びます。地域の小学生を対象に食育指導の実践ができます。

    取得資格
    栄養士/栄養教諭二種免許/
    管理栄養士(受験資格)
  • スポーツ栄養コース

    栄養指導でアスリートをサポートする活動に関わることで、スポーツ栄養の知識を実践的に学び、パフォーマンスを栄養でマネジメントする力を身につけます。

    取得資格・検定
    栄養士/
    健康運動実践指導者(受験資格)
2

調理実習の充実による
調理技術の習得

すべての人に食事で十分な栄養をとってもらうために、「おいしさ」はとても大切です。そのため、ライフステージ別のメニュー作りや「おいしく調理する技術」について理論的に学び、豊富な調理実習を通じて1人分でも100人分でも変わらずおいしく調理する技術を1年次からしっかり学びます。2年次ではさらに学内外での実習を通して実践力・応用力を身につけていきます。

3

栄養教育実習や
地域のイベントで食育を学ぶ

栄養教諭の資格取得に向け、2年次の後期に1週間の栄養教育実習を実施します。実習では、小中学校で直接食育の指導を行うとともに、給食での衛生管理や調理、後片付けなどの学校現場を体験することができます。他にも学内イベントとして、小学生を対象とした「めざせ!ちびっこシェフ」を開催。地域の特産品や旬の食材を使用し、主菜・副菜・デザートづくりから片付けまでを体験してもらい、食の大切さを伝えています。学生は先生となって指導することで、食育への理解を一層深めています。

4

企業と連携して
レシピ開発やフードビジネスを学ぶ

地元食品企業との連携プロジェクトで、レシピコンテストを開催しています。限られた予算内で指定の食材を使用してメニューを考案。栄養面はもちろん、美味しさ、そして見た目の美しさも評価されるため、メニュー開発のアイデアを磨く体験ができます。2023年には企業との合同チームで『ご当地タニタごはんコンテスト』の全国大会にも参加。作品のプレゼンテーションをするなど多彩な体験をしました。また、フードビジネスコースでは、実際のフードビジネスを想定して事業計画や経営についても学び、キッチンカーでの実習も行います。カフェ経営などの夢の実現に向けて、調理技術や栄養の知識だけでなくビジネス感覚も育成します。

5

栄養指導を通じて
スポーツ栄養を学ぶ

スポーツ栄養コースの授業ではアスリートを支える栄養指導について学ぶことができます。スポーツ栄養コース担当の有尾教授は、名古屋市が主催する「ベジ食べ応援レシピコンテスト」で、名古屋市をホストエリアに定めるラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」の加藤竜聖選手とともに審査員も務めるなどアスリートとの交流があり、スポーツ選手のパフォーマンス向上のためのメニュー開発や栄養指導の経験が豊富です。愛知県下の高等学校で新体操部の栄養指導にも携わり、選手時代だけでなく引退後も見据えた栄養指導でアスリートをサポートしています。これらの活動に学生も関わることによりスポーツ栄養の知識を実践的に学びます。

6

食物アレルギーを実践的に学ぶ
「みんないっしょのクリスマス」

食物アレルギーのある子どものいるご家庭に、「食物アレルギー対応のフルコース」を提供するイベント「みんないっしょのクリスマス」を開催しています。メニュー、レシピの考案から、当日の会場準備、調理、サービスなどをすべて学生たちで実施。一連の工程を経験することで、食物アレルギー対応の食事提供ができる栄養士としての知識と技術を学んでいます。20年以上にわたり無事故で続けられている、文教女子独自のイベントです。

文教女子ならではの
プログラム

1 食物アレルギーの子どもたちのために
実践的なアレルギー対応方法を学ぶ

文教女子では、「食物アレルギー演習」が必須科目。基礎知識を学ぶことはもちろん、代替食品を使った調理方法を学ぶなど、実際に現場で役立つスキルを身につけることを重視。こども食物アレルギー実務検定にもチャレンジできます。また、授業の中で考えたレシピを、視覚的にも魅力あるものとして伝えるために動画などを活用。蓄積してきた大学の知見を、広く世の中に発信する取り組みをしています。

食物アレルギー教育について
学んだ内容を社会に還元する

食物アレルギー対応は、除去食の調理や献立作成に栄養士の知識と技術が発揮されます。しかし、保育現場における給食提供の場面では保育士との連携が不可欠になります。文教女子では、学科の壁を越えて、それぞれの専門性を理解し、栄養士と保育士の職種間の連携に踏み込んだアレルギー教育を実践しています。

食物アレルギー教育研究トレーニングルームから発信しています。

2 地域連携活動で、
特産品を使ったメニューを提案!

地元自治体と連携して、旬の食材や特産物、伝統料理を活かしたメニューの開発・商品化に取り組んでいます。清須市の伝統野菜「土田かぼちゃ」を商品化したアイスクリーム、稲沢市平和町のサクラグルメ限定メニュー、稲沢市産の野菜を使用した「食育レシピコンテスト」への挑戦など、学んだ知識を活かした活動を通して実践力を磨いていきます。

ピックアップ授業

給食管理実習

給食管理では、食事の提供だけでなく、計画性、食品流通、調理技術などを総合的に学習します。学外実習では特定給食施設で給食の運営について実践的に学びます。

製菓・製パン実習

菓子やパンをつくる上で必要な素材に対しての知識と、正確な材料の計量や温度管理などを学びます。実習を通して必要な知識と技術を習得し、お菓子やパンつくりの楽しさも実感できます。

食品学Ⅰ実験

食品学Ⅰで得た知識を基に実験を行うことで、より具体的に食品成分の存在や変化をとらえます。食品を化学の視点で学ぶことで、栄養面だけでなく、おいしく、美しい調理をできるようになります。

実習について

PDCA(計画、実行、評価、改善)の力と実践的な知識・技術を習得

「調理学実習」や「給食管理実習」「製菓・製パン実習」など、栄養士として、
それぞれの現場で適切な対応ができるための実習を行っています。
栄養素量を意識した献立作成から効率的な調理方法、提供、検証まで、幅広い知識と実行力を身につけています。

献立作成

肉・魚、それぞれをメインとして2種類の献立を作成。必要な栄養素の取り入れ方のコツを身につけます。

大量調理

2年次では、グループ内で選んだ献立を100人分調理。適温適時に給食を提供できるよう、最新の機器を使い、効率よく大量調理する技術を学びます。

提供

学生と教職員をお客さまとして招き、給食を提供。食事提供時のコミュニケーションや衛生的な提供方法など、実践的に学びます。

調査

終了後に嗜好調査を行い、集計します。コメント欄のメッセージに励まされ、さらに意欲が高まります。

実習生VOICE
調理師として経験を積み、将来は栄養教諭に

食育指導に魅力を感じ栄養教諭を目指しています。「栄養教育実習」では、衛生管理や調理員指導など幅広い業務を現場で知ることができました。また「受験勉強の集中力を高める食事」というテーマで中学3年生の授業も担当。翌日に「集中できました!」と報告してくれた生徒たちの笑顔を見て、大きなやりがいを感じました。

カリキュラム

専門・教職科目

社会生活・保健・医療・福祉・
介護の概要を学ぶ
  • 社会福祉
  • 公衆衛生学
  • 生活文化総合演習
  • 住生活論
  • 衣生活論
  • 卒業研究
人体の構造について
理解を深める
  • 医学一般
  • 解剖生理学
  • 解剖生理学実験
  • 生化学
  • 生化学実験
  • 病理学
食品と衛生に
ついて学ぶ
  • 食品学Ⅰ・Ⅱ
  • 食品学Ⅰ実験
  • 食品衛生学Ⅰ・Ⅱ
  • 食品衛生学実験
栄養の意義と
食事療法を修得する
  • 栄養学Ⅰ・Ⅱ
  • 栄養学実習
  • 臨床栄養学Ⅰ・Ⅱ
  • 臨床栄養学実習
栄養指導の役割・
方法について学ぶ
  • 栄養指導論Ⅰ・Ⅱ
  • 栄養指導論実習Ⅰ・Ⅱ
  • 公衆栄養学
食育の推進、健康維持増進の担い手を目指す
  • 食物アレルギー演習
  • 食育実践演習
  • 保育学
〈栄養教論〉
  • 教職概論
  • 教育原理
  • 生徒指導論
  • 教育心理学
  • 学校栄養教育概論
  • 教職実践演習
  • 栄養教育実習事前事後指導
  • 栄養教育実習
  • 教育関係法規・
  •  教育課程の意義及び編成の方法
  • 特別支援教育
  • 道徳及び特別活動の指導法
    (総合的な学習時間を含む。)
  • 教育の方法及び技術
給食業務に必要な知識·技術を身につける
  • 調理学
  • 調理学実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • 調理学実験
  • 給食管理論Ⅰ・Ⅱ
  • 給食管理実習Ⅰ・Ⅱ
  • 製菓・製パン実習

基礎科目

社会人としての基礎・教養を身につける
  • 現代教養基礎
  • 日本国憲法
  • 基礎数学
  • スポーツと健康Ⅰ・Ⅱ
  • 英語演習Ⅰ・Ⅱ
  • 英会話Ⅰ・Ⅱ
  • 韓国語Ⅰ・Ⅱ
  • ICT教育演習Ⅰ・Ⅱ
  • キャリアプラス
  • キャリアチャレンジⅠ・Ⅱ
  • 海外研修

取得可能資格

栄養士

都道府県知事の許可を受けて、給食の運営や一般的な栄養指導を行うことができます。医療・福祉・学校などで健康増進、食事管理を行います。

栄養教諭二種免許

小・中学校に勤務し、肥満や食物アレルギーなどに対する個別指導や、学校給食の栄養・衛生管理に関わる業務に就くことができる資格です。

管理栄養士国家試験受験資格

栄養士免許取得後、3年以上の実務経験を経て受験資格が得られます。文教女子では、卒業生に向け、国家試験対策を無料で開講しています。

ステップアップ資格

検定試験を受けて取得できる資格
  • ・健康運動実践指導者受験資格
  • ・こども食物アレルギー実務検定
  • ・日本語ワープロ検定
就職率
100%

だから手厚い指導で9割以上の学生が栄養士に!

栄養士をいかした
就職
(過去3年実績)
93%
実務経験のある教員陣が丁寧に指導

文教女子のアドバイザーは、学生に対して学びの習熟度や希望の進路を把握しながら、きめ細やかに指導します。また、栄養士として勤務経験のある実務家教員がその経験を授業や実習などの場面で伝えています。

学生の1日

仲間とともに確実に成長する2年間

卒業生インタビュー

栄養士

文教女子での学びと実務経験を活かし
管理栄養士資格を取得しました

社会福祉法人さわらび会 勤務 
生活文化学科 食物栄養専攻
後藤 沙織さん(平成23年度卒業)

高齢者と関わる仕事に就きたいと考え、老人福祉施設に就職しました。利用者の体重や食事状況を確認し、栄養ケア、経口維持計画などを立てており、文教女子で学んださまざまな病態の方に対応する栄養管理の知識が役立っています。今年、管理栄養士資格も取得したため、より利用者が笑顔で食事を楽しめるよう貢献していきたいです。

栄養士 (保育所)

食物アレルギーを深く学んだ経験が
保育園での調理に活かされています

たかばた保育園 勤務 生活文化学科 食物栄養専攻
杉原 育海さん (令和2年度卒業)

子どもが好きなので保育所の栄養士に。園では370人分の調理や献立作成のほか、食育イベントも担当しています。行事食のケーキづくりでは、文教女子で学んだ食物アレルギーの知識が活かされました。工夫を凝らした料理を笑顔で食べてくれる姿を見るのが一番の喜び。実務経験を重ねて、管理栄養士を目指します。

目指せる職種・
ライフステージ

目指せる職種

  • 病院、保育所、高齢者施設などでの栄養士
  • 栄養教諭
  • 食品会社での品質管理・商品開発
  • 企業の食堂の運営 
  • 管理栄養士 
  • スポーツクラブの栄養アドバイザー
  • クッキングスクール講師
  • フードコーディネーター
  • カフェ経営

ライフステージ

卒業後は、栄養士の資格や学科で学んだ知識を活かして、幅広い業界での活躍が期待できます。
ライフステージや自分の興味にあった、キャリア構築が可能です。
Aさんの場合 3年間の実務経験を経て、管理栄養士へステップアップ!
Bさんの場合 ライフステージに合わせ、栄養教諭からクッキングスクール講師へ転職も。
Cさんの場合 一般企業で食の開発に関わり、経営者へ。
その他:
給食委託会社/福祉施設/学校/保育園・児童養護施設/保健所/スポーツ・美容施設/
薬局・ドラッグストア/社員食堂・学生食堂/フリーランス など