現在、卒業学年の学生が取り組んでいる教育実習の最終段階について紹介します。この実習は、在学中に行われる5回の実習の中で最後の実習で、学内外で学んだ知識とスキルを実際の現場で実践し、大きく成長する貴重な機会です。
文教女子では、1年生から教育実習に向けた準備が始まります。実習の基礎授業を通して学びを深め、さらに「実習交流会」という学年を超えた活動で、先輩から後輩へ実際の体験談が伝えられます。この交流会により、後輩たちは不安を解消し、実習に対する具体的なイメージを持ちながら臨むことができます。
この最終実習(教育実習Ⅱ)は毎年9月下旬から約3週間にわたって実施され、幼稚園で行われる運動会や作品展などの行事準備に携わりながら、学生たちは実践的な保育経験を積んでいきます。実習中は「部分実習」という形で、学生に保育の一部が任される場面もあり、実際の保育の流れや一日のスケジュールを体験しながら、子どもたちと触れ合い成長を感じることができます。
写真の様子は、4歳児クラスでの部分実習の一コマです。実習生が「もりのおんがくか」という歌を子どもたちに指導し、その後、紙皿でカスタネットを作る制作活動を行っています。歌を通して子どもたちの集中力を引き出し、制作活動で表現力や楽しさを引き出すことを目的としています。こうした実践経験を積み重ねることで、学生たちは日々成長し、将来の保育士や幼稚園教諭としての道を明確に感じるようになります。
実習を通じて、幼児たちとの純粋な触れ合いから多くを学び、将来現場で働くことへの喜びや期待を高め、保育者としての学びを深めていってほしいと願っています。