「文教音楽祭2024」で、幼児教育学科1部2年の学生たちが発表した、総合表現の集大成であるオペレッタ「シンデレラ」について紹介します。
総合表現の授業は、学生全員で一つの作品を作ることを目指したプログラム。歌やダンス、合唱、合奏、演奏、セリフなど、舞台に必要なさまざまな表現技術を学び、子どもたちに伝えるための表現力や創造力を身につけることを大切にしています。
「シンデレラ」の発表に向けて、準備は1年前からスタートしました。 最初に決めることは演目です。クラス全員で話し合い、今年は「シンデレラ」に決定しました。演目が決まったら、いよいよ具体的にキャストやスタッフの役割分担を決めていきます。 キャストは主要な登場人物やダンサー、コーラス担当に分かれ、スタッフは小道具、大道具、衣装、背景など舞台美術の準備を担当します。この準備段階から、学生たちは、自主性を持って意見を出し合い、全員で力を合わせていきます。
役割が決まると、キャストたちは歌やダンスの練習を開始し、スタッフは舞台美術や衣装の制作にかかります。 ダンスの振り付けや歌の練習では、初めは難しいと感じる部分もありましたが、クラスメイト同士で励み合いながら何度も練習を重ねました。また、舞台美術のチームは、シンデレラの物語の世界観を再現するために、大道具や背景の制作に力を入れました。 シンデレラのドレスや魔法のカボチャの馬車など、物語の象徴的なシーンが舞台上で再現されるよう工夫していきます。
11月2日(土)当日は、朝から、メイクをしたり、リハーサルをしたりと、細部にわたりひとつひとつ確認をし本番を迎えました。本番では、キャストたちが緊張しながらも全力で演技をし、歌やダンスを披露しました。子どもたちは、声を出しながら驚いたり、喜んだり、真剣に物語の世界を楽しんでいました。保護者や友人、教職員たちも学生たちの熱演に熱い視線を送りました。
クラスの仲間と協力し合い、舞台を通して様々なことを経験した大切な学びでした。作品を作り上げていく中で協調性や自主性、創造力、実行力を身に付け、人間力と保育者としての大切なスキルも学びました。
オペレッタ「シンデレラ」は、学生たちの1年間の努力と成長が詰まった素晴らしい作品でした。この経験を踏まえ、今後の学びや活動にさらに挑戦してほしいと思います。