今年で22周年を迎える食物アレルギーがある子どもたちとその家族に向けた「みんないっしょのクリスマスパーティー」の準備が始まりました。
パーティーの実施に向けて、4人の実行委員を中心に、今年は、「みんなが主役!料理上手なサンタが”栄養”のまほうをかけてしあわせを届けます🎄」という素敵なテーマが決まり、特定原材料8品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに、くるみ)を使用しないフルコース料理メニューを考案し、栄養学実習の授業でパーティーに向けた試作会が行われました。
試作会では、委員が中心となり、食材をメニューごとに分配し、スムーズに調理が進むように調味料もあらかじめ計量しておきます。調理は、給食管理実習のグループごとに分かれて行い、作り方を確認しながら進めます。
調理後は、全員で試食。料理の配置にも混雑しないような工夫をし、ビュッフェ形式で全員が試食しました。試食は和やかな雰囲気で、参加者全員が料理の感想をシェアし合い、改善点なども話し合いました。臨床栄養学実習や食物アレルギーの授業で学んだアレルギー対応の知識や、給食管理実習で学んだ大量調理や提供の方法を活かして、安全にパーティーを成功させるためにはどうすれば良いか話し合います。料理の配置方法やフルサービスの進行をスムーズに行うため、学生の動線や役割分担を考慮し、全員で協力して効率的なサービスができるように計画を立てていきます。
食物アレルギーのある子どもとその家族にとって、まだまだ外食は難しい状況です。アレルゲンの混入リスクや、対応可能な店舗でも完全に安心できるわけではなく、保護者は常に不安を抱えていることが少なくありません。「みんないっしょのクリスマス」では、そうした不安を取り除き、みんなが同じ料理を楽しむことができるようにと、2003年より愛知文教女子短期大学の学生たちが中心となって企画・運営しています。
家族が安心して、親も子も「みんないっしょ」に同じ料理を楽しめることをコンセプトとした「みんないっしょのクリスマス」は、食物アレルギー患者の保護者支援につながっています。「食物アレルギーの子どもとその家族を笑顔にしたい」「安心して食事をとることの幸せを届けたい」と、学生たちは日々試作や準備に励んでいます。パーティー当日、参加者全員が幸せな時間を過ごせるよう、精一杯おもてなしの心で迎えたいと思います。
今年も「みんないっしょのクリスマス」が、たくさんの笑顔と幸せであふれることを心から願っています!
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