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「食品学実験」で学び、気づき、健康へ -食塩量の測定-

食品栄養専攻1年生の「食品学Ⅰ実験」の授業を紹介。
今回の実験では、食品に含まれる食塩量を測定しました。食塩といえばみなさんが毎日調理に使う調味料の一つでもあり、摂りすぎれば生活習慣病の原因となる物質でもあります。測定対象にしたのは、「こいくちしょうゆ」と「うすくちしょうゆ」そして「学生食堂のみそ汁」です。
今回は、モール法を使って食品中の塩化物イオンを測定しました。 塩化物イオンとは、食塩(塩化ナトリウム)の中に含まれるイオンのことです。この方法は比較的簡単で、学生でも扱いやすいので、食品化学実験ではよく使われます。

食品学の講義では、「うすくちしょうゆ」のほうが「こいくちしょうゆ」よりも食塩量が多いことを学びます。しかし、「うすくちしょうゆ」のほうが薄味に感じませんか?その真実を実験によって確かめることで、なぜそうなのか?を理解でき、知識として定着させることができます。また、汁物の食塩濃度に関しても、自分たちが普段口にしているものに注目し、実験で確かめることで理解が深まります。
今回は、普段飲んでいる学生食堂の「みそ汁」に含まれる食塩量も調べました。
自分たちが普段食べているものの食塩濃度を知ることで、栄養士としての視点が身につきます。「みそによって食塩量が変わるのか?」や「減塩のコツは?」といった疑問も自然と浮かんできます。

栄養士の勉強は理論と実践の繰り返しです。「なぜ?どうして?」疑問を持つことを大切にし、理論だけでなく、実験や実習をしながら、自分の手で確認することで知識がしっかり身につきます。
食品学の授業や実験は、食べ物や健康に興味がある人にとってとても楽しい学びの場です。食べ物の成分を知ることで、それらが私たちの体にどう影響を与えるのかが理解できます。 「おいしさ」と「健康」のバランスを考えられる栄養士を目指して、一緒に勉強していきましょう!