オレンジリングを知っていますか? オレンジリングとは認知症サポーターの目印として、認知症サポーター養成講座を受けると授与される、オレンジ色のリストバンドのことです。
2024年9月現在の高齢者人口は3,625万人、高齢者人口率は29.3%となり、全人口の29.1%が高齢者です。2025年には5人に1人、20%が認知症になるという推計もあり、私たち誰もが認知症になりうる、認知症の方を介護することになるなど、超高齢社会と認知症は切り離すことのできない課題となっています。生活文化総合演習で、「認知症サポーター養成講座」が行われ、認知症を取り巻く環境や社会の変化のほか、当事者の人やご家族の気持ち、地域社会で見守っていく仕組み等を学びました。
認知症に対する正しい理解をすることで、認知症の方や家族に対し温かな目で見守るにはどうしたらいいかを具体的に考えることができます。認知症の方やその家族の話を聞いたり、見守ったり、付き添ったり、認知症の方が外出先などで困っているときには、そっと手助けしてあげることで、辛い気持ちがやわらぐことを知り、実践していきたいという声をたくさん聞くことができました。
<授業後の学生のコメントより>
認知症という言葉はよく聞くが、認知症にも種類があることを初めて知りました。それぞれに原因も症状も違い、正しい理解の大切さを感じました。認知症の人を支えるのは、家族や医療だけでなく、暮らしやすい地域をつくるための周りの人々の理解だと思います。簡単な言葉で話したり、できることを見守る姿勢を心がけたり、人に優しく丁寧に関わること。私たち一人一人ができることに取り組んでいきたい。
講義を受けて認知症というのは見守ることも1つの手なんだと思った。直接的に言いたいことを言うのではなく遠回しに教えるということも大事だと言うことに気づきました。声がけする時は後ろからではなく正面から認知症の方が人がいると認識して驚かないよう、優しく話すことを心がけるようにするのが大事なんだと思った。認知症の方にもし出会うことがあったら今回聞いた事を思い出して配慮できる人になりたいです。
認知症の人に強い口調で言うことはよくないと知りました。アルバイト先でもお金の支払い時に困ってる人がいたら手助けをしてあげたいです。
自分のおじいちゃんおばあちゃんが認知症になりかけていたら初期の時点で受診しに行った方がいいことを伝えていきたいと思いました。
認知症の人が一番辛い思いをしていると思うので、今回学んだ認知症の方への対応を忘れずに、困っている人がいたら積極的に助けたいと思います。また、自分自身が認知症にならないためにも、脳トレや運動をする、ストレスを溜めないようにしていきたいと思いました。