食物栄養専攻2年生は、自分が興味を持って深めたい分野について、1年間卒業研究に取り組んでいます。
渡辺ゼミは、「臨床栄養学」をテーマに、糖尿病や腎臓病、食物アレルギーといった病気に合わせた食事療法を深く学んでいます。病気によって必要な栄養や注意点が違うため、専門的な知識を深めることができます。

ゼミ生たちは1年間かけて、文献やインターネットで調べたり、授業でこれまで学んだことを振り返ったりして、自分の知識を広げました。 そして、卒業研究の集大成として、それぞれの疾患に基づいたレシピを考案し実際に調理をしました。

腎臓病の患者さん向けのエネルギー補給メニュー
たんぱく質を控えつつ、エネルギーをしっかり摂れる主菜を開発。

米粉春巻きの皮で作るクロワッサン風お菓子
食物アレルギーがあっても安心して食べられる工夫が光ります。

糖尿病の患者さん向けのヘルシー丼と80キロカロリーのおやつ
血糖値の管理を意識した、低カロリーで美味しいメニューです。

乳製品の一部解除に対応したおやつ
アレルギーが軽減した場合でも安心して楽しめるお菓子。

学生同士で試食を行い、感想やアドバイスを交換しました。現在は、一人ひとりが食事療法を紹介するPowerPointの媒体を作成しています。試作したレシピだけでなく、研究した内容をわかりやすくまとめ、疾患ごとの食事療法や栄養管理のポイントを、具体例を使ってまとめています。

卒業後は、栄養士として、さまざまな職域で活躍するゼミ生たちにとって、卒業研究で自主的に学習に取り組んだことは、きっと役にたつことでしょう。