食物栄養専攻2年生は、自分が興味を持って深めたい分野について、1年間卒業研究に取り組んでいます。鋤柄ゼミは、アレルゲン除去を目的とした洗浄方法の研究に取り組んでいます。
栄養士は調理や栄養指導のイメージが強いかもしれませんが、安全でおいしい食事を提供するためには衛生管理が不可欠です。特に最近は、食物アレルギーを持つ人が増えており、保育所給食での対策が求められています。
卒業研究の授業では、子どもたちが安心して給食を食べられるように、衛生管理にアレルゲン除去も兼ね備えた洗浄方法を検討しました。調理台に見立てたステンレス製のワゴンにアレルゲンを塗り付け、様々な条件で洗浄し、アレルゲンの残留を確認する実験を行っています。
この実験は、実際の調理現場での応用を目指したものです。最近の実験は、嬉しいことに良い結果が出ましたので、この成果を基に1年間の実験結果をまとめ報告する予定です。
おいしい食事は衛生管理から。この研究が将来、栄養士として働く様々な職域で役立つことを期待しています。