生活文化専攻の1年生が、産学連携で取り組んでいる「大豆グラノーラ稲沢バージョン」の商品開発プロジェクトを紹介。
アレルギーのある人もない人も一緒に楽しめるプラントベース食品をテーマに、「ぱりまる」や「おとうふアイス」などを開発してきた株式会社おとうふ工房いしかわと産学連携プロジェクトとして行っています。
この取り組みは、「就労支援施設の工賃向上」「国産大豆の利用促進」「国内農業の発展」を目標に、就労継続支援B型作業所や国内農家、企業、大学、消費者などが協力し合いながら、おとうふ工房いしかわの「おからクランチ」を主原料にした持続可能な商品開発を進めていく、「夢見るグラノーラ イイコトつながるプロジェクト」として実施しています。昨年、東浦町の就労継続支援B型作業所で「夢見るグラノーラ ベーシックタイプ」が完成しました。そして今年度は、短大がある稲沢市で、稲沢バージョンの商品化を目指して活動をしています。
商品開発の第一歩として、「大豆グラノーラ」の商品開発に役立てるための試食アンケートを行いました。パソコンの授業で学んだExcelの関数やグラフ作成を活用し、アンケート結果をまとめました。自由記述の回答には多くの意見が寄せられ、分かりやすく整理することの難しさも実感しました。データの集計・分析を通じて、知識の応用の大切さを学ぶ機会にもなりました。
稲沢バージョンの大豆グラノーラは、「就労支援継続支援事業所いちょう」が製造担当となることが決まり、昨年12月に原材料選定のためのブレスト会を行いました。それぞれの業務や理念の説明を行い、大豆グラノーラ稲沢バージョンの商品開発について共有した後、大豆グラノーラベーシックバージョンを試食し、何を入れたらいいのか、どんな味にしたいかを、付箋をつかって意見を出し合いました。
わりぼし大根や稲沢次郎ほうれん草などの、稲沢特産の野菜、バナナやいちごなどのフルーツ、ジャコやサーモンなどの魚・・・味についても、キャラメル、抹茶、チョコ、コーヒー、チャイ、みたらし、カレー・・・・付箋を使って自分の意見を提案し、どんな発言をしてもみんなが受け入れるといった雰囲気で実施できたこともあり、さまざまなアイデアが生まれました。
1月には、ブレスト会でのアイデアをもとに、3種類の試作品を作成し、試食会を行いました。最終的な味を決めるのではなく、「どこが良いのか」「もっとこうしたらどうか」など活発な意見交換を行うことで、アイデアが広がっていき、開発に向けての方向性が見えてきました。
「大豆グラノーラ稲沢バージョン」は、地域の企業や施設と連携しながら、”稲沢らしい” 商品として、4月末の国府宮参道で開催される「植木まつり」で販売することを目標に、稲沢市役所の福祉課や社会福祉協議会、市内企業と連携しながら開発を進めていきます。今後の展開にも注目してください!
「夢見るグラノーラ イイコトつながるプロジェクト」のベースとなる、株式会社おとうふ工房いしかわの「国産大豆利用拡大に向けたおから入り大豆ミートの商品化 」の取り組みは、「愛知ブランドイノベーションアワード 2024」『最優秀賞』を受賞されました。