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地域に広がる食育の輪

2月18日、愛知県主催の「割り干し大根料理講習会」が刈谷市中央生涯センターで開催され、本学の食物栄養専攻の有尾先生が講師を務めました。

講座の前半では、講座の前半では、稲沢市西溝口町で野菜や農産物の加工・製造・販売を行っている農園「fusanen(ふさんえん)」の平野和子様が登壇し、「割り干し大根」についての実演と講話を行いました。割り干し大根は、稲沢特産品認定商品であり、稲沢の昔話にも出てくる、天日干しで旨味が凝縮された伝統的な保存食です。

今回の実習では、平野様が加工された割り干し大根を使い、「割り干し大根の炊き込みご飯」と「割り干し大根のごままぶし」の2品を実習しました。また、今年の愛知県第4次食育推進計画の一環として、「食を通じて環境に優しい暮らしを築く取組」をテーマに、食品ロスを防災につなげる工夫も学んでもらおうと、常備食材の活用例として、「カニ缶を使った豆腐蟹あんかけ」「日持ちするさつまいもを使ったおさつきんとん」の2品も実習しました。

講習会後、参加者からは、「常備食材を上手に活用すると防災に繋がることがわかりました」、「今回の料理も地域に広めます」といった感想をいただきました。

愛知県の食育活動はとても活発です。今回の講座を担当されたのは本学が長年行っている、小学生向けの食育講座「ちびっこシェフ」の卒業生です。小学生の頃に食育講座に参加した経験を覚えていて、本学に声をかけてくれました。こうした食育を通じた縁が続いていることを、とても嬉しく思います。今後も、稲沢市の食育活動がさらに多くの地域に広がることを期待しています!