近年、豊富なテンプレートやAI技術の発展により、誰でも簡単に魅力的なデザインを作成できるようになりました。しかし、デザインは単なる装飾ではなく、言葉では伝えきれない情報や感情を視覚的に表現する力を持っています。そのため、基礎からデザインを学ぶことはとても重要です。
生活文化専攻の1年次では、「デザイン基礎」という授業を通して、デザインの基本的な感覚を養います。前半ではデッサンを学び、実際に手を動かしてモチーフを観察しながら表現する力を身につけます。たとえば、「葉っぱを描き写す」という課題では、形や質感、光の当たり方などを細かく観察し、表現する訓練を行います。デッサンを続けることで、観察力と表現力が向上し、デザインの基礎力が磨かれます。
後半では、PCを使った本格的なデザイン制作に挑戦します。今回の課題では、愛知文教大学が後援する「愛知県芸術文化センター」で開催される春のサテライト講座のチラシを制作しました。A4サイズの両面フルカラーデザインで、表面にはエジプト講座、裏面にはクラシック講座の情報を掲載。実際に多くの人の目に触れるデザインを作成するという実践的な演習を行いました。
使用するソフトはAdobe IllustratorとPhotoshopです。最初は操作に戸惑うこともありますが、次第に慣れてくると、細かい調整や高度なデザイン表現が可能になります。これらのソフトを使いこなせるようになると、プロにも負けないクオリティのデザインを生み出すことができ、自信につながります。
このサテライト講座のチラシは年間4回制作され、実際に広く発信されます。自分のデザインが世の中に出るという経験は緊張感もありますが、その分、大きなやりがいを感じることができます。また、授業で身につけたデザイン力は、資料やスライド作成など、さまざまな場面で活かすことができます。
デザインに興味がある高校生の皆さん、一緒に学びながらクリエイティブな力を伸ばしてみませんか?自分のアイデアを形にし、多くの人に伝える楽しさを、ぜひ体験してください!