幼児教育学科第1部2年生の「総合表現」の授業では、本格的にオペレッタの製作に取り組んでいます。今年も11月に開催される「文教こども音楽祭」でのオペレッタ公演に向けて、学生たちは一丸となって準備を進めています。今年の演目は、グリム童話をもとにした『小人の靴屋さん』です。
このオペレッタは、昨年度からスタートしており、キャストや役割分担の決定、台本の作成、舞台美術に必要な資材の準備など、地道な準備を重ねてきました。そして今年4月からは、いよいよ歌やセリフ、演技の練習に加えて、背景づくりにも取り組み始めています。
『小人の靴屋さん』のストーリーは――
貧しい靴屋さんが、最後の材料で1足分の靴を作ろうとするところから始まります。夜に材料を裁ち切って眠ると、翌朝には見事な靴が完成しているという不思議な出来事が。やがて靴屋さんは豊かになり、その秘密を探るうちに、夜な夜な靴を作ってくれていた小人たちの存在に気づきます。感謝の気持ちを込めてお礼をした靴屋さんは、末永く幸せに暮らした――という心温まるお話です。
学生たちは、それぞれの役割を通して協力し合うことの大切さや、表現を通じて伝える力を実感しています。舞台に立つ経験だけでなく、背景や衣装づくりなどの裏方の仕事にも関わることで、保育の現場でも役立つ実践的な力や創造性を養っている様子がうかがえます。こうした取り組みが、保育士として子どもたちと関わる際の大切な土台となっていくことでしょう。
11月8日(土)の音楽祭では、子どもたちにもわかりやすく、楽しい舞台になるよう、学生たちが心を込めて準備を続けています。どうぞご期待ください!