生活文化専攻の学生たちが、高浜市の豆腐メーカー「おとうふ工房いしかわ」との産学連携で取り組んでいる大豆グラノーラ開発プロジェクト。その第2弾となる「大豆グラノーラ 稲沢バージョン(みたらし味)」がついに完成し、販売がスタートしました!
今回のグラノーラは、稲沢市内の就労継続支援B型事業所「いちょう」で製造されています。しょうゆときび糖をベースにした甘じょっぱい「みたらし味」は、ポン菓子・白ごま・煎り黒大豆をブレンドし、ついつい手が止まらなくなる和風の味わいに仕上がっています。4月27日に行われた「植木まつり」で、みたらし味グラノーラの初めての販売を行いました。
オレンジのTシャツを着た学生たちが、いちょうのスタッフと一緒に試食販売を行いました。たくさんの方に興味を持ってもらい、お子さんからご年配の方まで、幅広い層から「おいしい!」と好評をいただきました。卒業した先輩や地域でお世話になっている方々もブースに寄っていただき嬉しかったです!
5月2日には、商品完成のご報告を兼ねて、稲沢市の市長を表敬訪問しました。学長からのご挨拶の後、学生たちがプロジェクトの説明をし、試食もしていただきました。
持続可能な社会を目指した「イイコトつながるプロジェクト」の取り組みや、「いちょう」での製造体制などを報告。
加藤じょうじろう市長のFacebookでも「朝食に牛乳をかけて食べている」とご紹介いただき、大変うれしく思っています。
「夢みるグラノーラ」は、ただの美味しい食品ではありません。「イイコトつながるプロジェクト」の、障がい者支援、地域活性化、環境配慮、食料自給率の向上などの目的にむけて、様々な人や企業や自治体がつながり、持続菜能な社会を目指していく想いがたくさん込められています。
▶ 環境にやさしい原料
豆腐や豆乳を作る際に出る「おから」は、年間約70万トンが排出されますが、食用利用はわずか1%未満、飼料や肥料にも使われますが、多くが廃棄されています。水分が多く腐りやすいという課題がありますが、乾燥することで保存性が高まり活用が期待されます。おとうふ工房いしかわが、製造販売している「おからクランチ大豆ミート」を主原料にした大豆グラノーラは、ザクザク食感でたんぱく質も食物繊維も豊富で、朝食や軽食に最適な、そのまま食べてもおいしいグラノーラです。
▶ 障がい者就労支援
就労支援施設B型の工賃(時給)は全国平均243円(厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」より算出)と言われています。施設で手軽に製造できるよう設計してあります。自治体や地域コミュニティと連携し、障がい者の賃金格差解消とやりがいを支援しています。
今回の稲沢市内での大豆グラノーラ商品開発プロジェクトには、生活文化専攻の学生たちが商品企画や試食会、販売支援に参加しました。「いちょう」の利用者の皆さんやスタッフの方々ともブレスト会や植木まつりで交流し、実践的な学びの場となりました。厨房の衛生管理が行き届き、丁寧な製造をしていただける「いちょう」のみなさまとご縁を結ぶことができ、安心・安全な商品が実現しました。たくさんの「つながり」に感謝しています。これからも、もっとたくさんの方々にこの想いと共に大豆グラノーラを届けたいと、商品紹介サイトやカフェメニュー提案などにも取り組んでいきたいと、意気込んでいます。
「大豆グラノーラ みたらし味」は、洋菓子カフェいちょう、いちょうでの朝市で販売中です。1袋180g・1,000円、特定原材料8品目不使用(※同工場内で小麦・卵・乳を含む製品も製造)。たんぱく質と食物繊維がしっかり摂れる、やさしい和風の味わいをぜひお試しください。“おいしく食べて社会貢献”、あなたもその一歩を踏み出してみませんか?
洋菓子カフェいちょう
営業時間 平日 9:30 – 12:00 / 住所 愛知県稲沢市重本4丁目6番
稲沢市産「歩荷(ぼっか)」の自然卵を使用した、口の中でとろけるなめらかなプリンやシュークリーム、シフォンケーキなどもおすすめです。のどかな風景がを眺めながら、のんびりとできるカフェ。テイクアウトもできます。