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手作り保育教材で学ぶ乳児理解と実践力

幼児教育学科の「乳児保育Ⅱ」の授業を紹介。この授業では、乳児期の発達段階に応じた遊びや教材について学びを深めるために、実際に手作りの保育教材を製作しながら、子どもたちの興味や反応を想像する力、そして保育者としての感性や実践力を養っています。

授業ではまず、対象年齢の子どもたちの発達や興味を踏まえて、どのような遊びや教材が適しているのか講義を受け、手袋シアターやエプロンシアターの型紙づくりから制作をスタートしました。パーツはほとんど手縫いで仕上げ、細かい部分まで丁寧に作り込むことで、温かみのある作品に仕上がっています。製作の過程ではたいへんさや難しさもありますが、保育実習で園児に喜んでもらうことを励みにしながら取り組んでいました。

完成した教材を使って、クラス内で実技発表を行いました。一人ひとりが工夫を凝らしたストーリー展開やセリフ回し、動きの表現などに挑戦し、発表後には互いの良い点や改善点について教員から一人ひとり指導を受けました。他の学生の作品や実技発表を見ることで、「別の作品を作ってみたい」「表現の仕方が参考になった」という感想が出ていました。この経験は、6月から始まる保育実習に向けた大切な実践学習のひとつとなっています。

乳児向け教材の制作では、安全面への配慮も欠かせません。誤飲を防ぐためのパーツの固定方法や、素材選びなどの工夫も行いました。保育現場で安心して使用できるように、保育士としての責任感も自然と身についていきます。手作り教材を通して、子どもたちの笑顔を思い浮かべながら学ぶこの授業は、保育士を目指す学生にとってかけがえのない学びの場です。今後も、実践を重ねながら保育者としての力を育んでいきます。