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卒業研究で東海ジャンクション現場見学

今年は、びっくりするくらいの暑い日が続いていますが、8月下旬に砂田ゼミの学生たちは、卒業研究の一環として学外見学を実施しました。

砂田ゼミでは、株式会社「光建」と名古屋市立大学との共同研究で、匠や技の継承、土木・建設業に興味を抱く若者の数を増やし、将来への後継者を育てていけるような、webを中心として情報発信・コンテンツ開発を行っています。今回は、国道247号 西知多道路(東海ジャンクション付近)で行われている、国の施策で高速道路を造る際の地盤補強のため地面を深く掘ってミルク状のコンクリートを流し込む作業や、Ipadを利用したAR体験で現場の完成図を疑似体験したりしました。

◆ 地盤補強工事
深さ8mまで掘削できるチェーンソーのような重機が稼働し、回転部分からミルク状のコンクリートを流し込みながら掘り進めていきます。これにより地盤を強化し、その上にコンクリートブロックを設置していくとのことでした。

◆ ARによる完成図体験
iPadを用いて、建設中の現場を完成後のイメージと重ね合わせる「AR体験」も行われました。工事中の風景と未来の道路が重なって見えるのは非常に新鮮で、建設業のデジタル化を実感できました。

普段は立ち入ることのできない建設現場を間近で見ることで、建設業界について少しでも知ってもらうことが研究のテーマのひとつです。今回の体験を通じて、人口減少から生じる建設業界の人手不足を少しでも解消できるよう、いろいろな視点からレポートし、業界を活性化の一助になればと願っています。

建設業界はかつて「きつい・汚い・危険」の3Kイメージが強いと言われていましたが、現在では国が「新4K(給料・休日・希望・かっこいい)」を掲げ、イメージ刷新と働きやすい環境づくりに取り組んでいます。参考資料として国土交通省の「土日は、やすもう」ポスターも紹介されました。

🔗参考リンク:国土交通省 Grasp インタビュー記事

今回の見学は、学生の視点から業界の魅力や課題を考える貴重な機会となりました。後期の卒業研究では、この体験を基盤として多角的にレポートをまとめ、建設業界の活性化に少しでも貢献できる研究となるよう、学生一人ひとりが取り組んでいきます。