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ニュージーランド保育研修レポート

幼児教育学科の選択科目『短期海外保育研修』として、3月1日から3月11日までニュージーランド・オークランドにて海外研修を実施しました。現地の保育施設やマオリの文化を継承する幼児教育施設「コハンガレオ」で実習することで、海外の幼児教育について学びました。また、ホームステイでホストファミリーと過ごしながらニュージーランドの文化に触れることができました。 現地で保育実習を行った学生(1部2年 N・Iさん)の報告書をもとに、研修の様子をご紹介します。

3日間にわたる保育実習は、毎日が新たな発見の連続でした。実習前、最も不安だったのは「子どもたちの英語を聞き取れるか」という点でしたが、子どもたちはゆっくりと話してくれたため、徐々に日本での実習と変わらない感覚で関わることができるようになりました。実習先のクレッシュ(保育園)は職員数が多く、保育者・子ども・保護者のすべてがリラックスした雰囲気の中で過ごしているのが印象的でした。多様な国籍の子どもたちが在籍しており、壁には世界地図が掲示され、それぞれのルーツを大切にする姿勢が感じられました。遊びの環境においては、子どもたちが室内外を自由に行き来し、自分の興味に沿った遊びを主体的に楽しんでいました。保育者は必要な場面で関わる「見守る保育」を実践しており、日本との違いを強く感じる場面でもありました。

NZの教育カリキュラムは、5歳になると小学校に入学できます。翌日から小学校へ進学する子どもを祝うセレモニーにも参加しました。子どもの家族が大勢集まり、子どもがマオリの伝統的な衣装を身にまとって登場したり、クレッシュ(保育園)での生活を振り返ったりなどが行われていました。保育実習前に学んだニュージーランドの教育カリキュラム「テ・ファリキ」は、日本の「5領域」と共通する考え方も多く、異文化でありながら通じる部分を実感しました。

マオリの幼児教育施設「コハンガレオ」では、折り紙で兜づくりを行いました。言葉が十分に通じない中でも、現地の先生がサポートしてくださり、子どもたちにわかりやすく伝えることができました。また、子どもたちがマオリの歌を披露してくれました。歌詞の意味は理解できなくても、その一生懸命な姿に心を打たれ、自然と涙があふれるほど感動的な時間となりました。

ホームステイ先では、他国からの留学生3名とともに生活しました。ホストマザーが積極的に会話の機会を作ってくださり、すぐに打ち解けることができました。休日にはドライブやマーケット、動物園に出かけ、現地の文化に触れる貴重な体験をしました。また、夕食で日本食を作った日もあり、ファミリーの留学生と協力しながら、生姜焼きやみそ汁などを作りました。ホストマザーが「最高だった」と伝えてくれたことが嬉しかったです。最終日、ホストファミリーの一人ひとりとハグをしてお別れしましたが、今思い出しても涙が出るくらい寂しいです。あっという間に研修期間が過ぎ、今でもあの時間は夢だったのかと感じるくらいです。たくさんの人との出会い、つながり、共通点を見つけ、文化や優しさに触れる貴重な経験ができました。この研修にあたり、出発から支えてくださったすべての方に感謝いたします。

現地コーディネーターの手厚いサポートのもと、安心して生活しながら充実した学びを得ることができました。多文化共生や子ども主体の保育など、ニュージーランドで得た経験は、今後の保育者としての実践に大きく活かされることでしょう。この貴重な経験を胸に、4月から保育士として活躍することを期待しています。