幼児教育学科の荒井和樹先生が、2026年5月15日・16日に東京大学でのゲスト講義、大学院総合文化研究科・教養学部 共生のための国際哲学研究センターでのイベント、および代官山 蔦屋書店で開催された書籍刊行記念イベントに登壇しました。今回の登壇では、全国こども福祉センターの実践をもとに、名古屋駅西口などの公共空間において、子ども・若者・地域の大人・路上生活者など、多様な人々が属性を越えて出会い直す場づくりについて報告しました。
東京大学での講義・イベントでは、梶谷真司教授、斎藤幸平准教授らとともに、「公共空間」「コモンズ」「多元性」「共同体自治」などをテーマに議論を展開しました。能力主義や資本主義のもとで失われがちな“共に生きる場”をどのように再構築できるのかについて、教育・福祉実践の視点から意見交換が行われました。特に、全国こども福祉センターの取り組みに対しては、「資本主義の論理では捉えきれない多元的な価値や、対価に基づかない相互扶助の可能性を可視化する実践」として評価のコメントも寄せられ、研究成果と実践知を社会へ還元する機会となりました。
また、代官山 蔦屋書店では、荒井先生の著書『能力社会から共同体自治へ――競争と排除を乗り越える教育と福祉実践』の刊行記念イベントが開催されました。
イベントでは、「共に生きる場をどのようにつくるのか」をテーマに対談を実施し、子ども・若者支援の現場から見えてくる「居場所」「自治」「支援を超える関係性」について、一般参加者を交えながら議論を深めました。
こうした実践と研究は、本学幼児教育学科が重視する「子どもを取り巻く多様な環境への理解」や、「地域社会とつながる保育・教育」の学びとも深く関わっています。子どもの育ちを家庭や園だけで捉えるのではなく、地域や公共空間における人との関わりの中で考える視点は、これからの幼児教育・保育においてますます重要になっています。荒井先生は、教育・福祉・地域実践を横断しながら、子どもや若者が安心して存在できる場づくりについて研究と実践を続けており、その学びは授業や学生指導にも活かされています。今回の活動は、本学科における「共に生きる社会」を考える教育実践の広がりを示す機会となりました。
荒井先生の取り組みや、地域・子ども・若者が育ち合う社会の姿を丁寧に描いた本書は、多くの読者から関心を集めています。ぜひご一読ください!
■ 『能力社会から共同体自治へ』
競争や成果重視の「能力社会」では見落とされがちな、人と人とのつながりや、地域コミュニティの力。荒井先生は、これまでの実践をもとに、子どもや若者が安心して育ち合える“共同体自治”の可能性を語っています。教育関係者だけでなく、地域活動や子ども支援に携わる多くの方に手に取っていただきたい一冊です。
👉 書籍詳細はこちら(せせらぎ出版公式サイト)
https://www.seseragi-s.com/books/456.html




