今年の夏は特に暑く、猛暑が続く中ではありましたが、8月末、生活文化専攻2年生5名と教員3名が、卒業研究の授業の一環として、豊橋市にある中部電力の牟呂変電所を訪問しました。
今回の見学は、砂田先生が共同で研究を行っている株式会社「光建」のご協力により実現したものです。まず、光建の正田様から変電所や電気設備について説明を受けた後、普段はなかなか見ることのできない敷地内の切削している工事現場へ案内していただきました。
今回、光建が担当していたのは、大規模な変電設備を設置するための地盤改良工事です。変電所に設置される機器は非常に重量があるため、その重さを支えるためには、あらかじめ地盤を強化しておく必要があります。現場では、地面を深く掘り起こし、地盤改良を行っていました。普段、私たちが何気なく使っている電気が家庭に届くまでには、こうした目には見えないところで、多くの人が専門的な仕事を積み重ねていることを、実際の現場を見ることで実感することができました。
また、変電所の内部は、通常、自由に立ち入ることができません。今回は、中部電力の方から設備について詳しく説明していただき、「電柱の電線はなぜ3本なのか」「電気はどのようにして家庭まで届けられているのか」といった、普段はあまり意識していなかった疑問についても学ぶことができました。電気は、家庭に届けられるまでに何度か変圧され、最終的に家庭で使われる100Vの電気になります。見学を通して、限られた敷地内にさまざまな設備が配置され、それぞれがどのような役割を担いながら、私たちの暮らしに必要な電気を届けているのかを、具体的に知ることができました。
現場見学の後は、施設の建物内で、現役の作業員の方々とのインタビュー交流会を行いました。普段、学生が直接、建設現場で働く方と話をする機会はなかなかありません。学生たちは、事前に考えてきた質問をもとに、3名の作業員の方にインタビューを行いました。
若手・中堅の作業員の方からは、入社当初に抱いていた仕事のイメージとのギャップや、日々の業務を通じて感じた自身の成長、仕事で困難に直面したときのこと、そして、それを乗り越えたときの達成感や職場の人間関係について、丁寧にお話しいただきました。
学生たちが普段持っている「土木・建設業界は厳しい仕事」というイメージとは少し違い、実際の職場では、互いに声を掛け合い、協力しながら仕事を進める、温かい人間関係が築かれていることもわかりました。一つの仕事を完成させるためには、一人ひとりの技術や経験だけでなく、仲間とのコミュニケーションやチームワークが大切であることも、今回のお話から感じることができました。
卒業研究では、今回の見学やインタビューを一つのきっかけとして、これからの建設業の発展や、建設業界で働く人たちの仕事の魅力について、さらに研究を進めていきます。
今回のインタビューの様子や研究の成果については、今後、SBSのサイト(https://www.sci-bs.com/)でも紹介していく予定です。
普段見ることのできない現場を実際に見て、そこで働く方々の声を直接聞くことができた、大変貴重な学びの機会となりました。猛暑の中、見学を受け入れてくださった中部電力の皆様、そして現場を案内し、丁寧に説明・インタビューにご協力くださった株式会社「光建」の皆様に、心より感謝申し上げます。








